ポリ袋印刷コラム

「ガゼット」付きポリ袋のガゼットって何のこと?

  • :2018年07月26日

ポリ袋製作で耳にする「ガゼット」という言葉の正体とは?

皆さんはポリ袋製作の際に「ガゼット」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
もしくはどこかの工場でポリ袋製作の相談をした時に、「後ガゼットか先ガゼットかどちらにしますか?」と聞かれたことがあるかも知れません。
 
この「ガゼット」というのは、実は「マチ付き」ということを意味しています!
そして、ポリ袋以外の袋でもマチ付きは「ガゼット」と呼ばれることが多いんです。
 
このガゼットについてきちんと理解していないと、「仕上がりが思っていたのと違う……」という事態にもなりかねない、重要なポイントです!
 
ということで今回はこの「ガゼット」について詳しく説明していきます。
ぜひこの機会に知っていただき、今後のポリ袋製作に活かして頂ければ嬉しいです。

まずはポリ袋の製造工程からご紹介!

ポリ袋製作の工程において、「ガゼット」はどのように付けられていくのでしょうか?
 
ガゼット付きの工程を紹介する前に、まず通常のポリ袋製作の工程について説明しますね。
この流れがわかっていると、後ほど紹介することがわかりやすくなるので、より理解を深めたい方はぜひご覧ください。
 
簡単な工程としては以下のようになります!

  1. 原料の仕入れ
  2. インフレーション形成
  3. (グラビア)印刷
  4. 製袋

それぞれの工程について詳しく説明します。

1.原料の仕入れ

ポリ袋が何からできているのか、皆さんはご存知ですか?

ポリエチレン樹脂
ポリ袋ペレット

まず一番最初は、こんな米粒みたいな原料を仕入れるところから始まります。
こちらはポリエチレンの樹脂でできた粒なんです!
最初はこんな粒状の物から、最後は袋状になるなんて不思議ですよね。
ポリエチレン樹脂は国内製のものから海外製のものまで、たくさんの種類があるんです。
どれを選ぶかは、製品用途により使い分けます。

2.インフレーション形成

さて、この粒を仕入れた後はどうするのでしょうか。
簡単に言うと、ポリエチレン樹脂を押し出して風船のように膨らませ、うす〜く伸ばします!
この作業を「インフレーション形成」と言います。
そして、この形成は「押出機」という機械を使います。

インフレーション形成

ポリエチレンの樹脂を、この押出機に送ります。
押出機のスクリューの熱と圧力により、ポリエチレン樹脂の原料は溶かされ、「ダイ」と呼ばれるところからチューブ状になって出てくるんです!
そのチューブの中に空気を吹き込み、風船のように膨らませることで、薄く引き延ばされフィルム状になります。
ちなみに、このときに膨らませる幅がポリ袋の横幅です。
 
熱であったまった状態のフィルムは冷たい空気によって冷却され、平たくつぶされた状態でトイレットペーパのように巻き取られます。
この巻き取られたフィルムのことを「原反」と呼びます。

ポリ袋の原反
原反

ちなみに、ポリ袋の厚みもこのインフレーション形成の際に決まります。
どのように調整するかというと、樹脂を押出す量と巻き取る速度を調整するのです。
樹脂の粒を少なくした場合は、厚みは薄くなります。

3.(グラビア)印刷

グラビア印刷では鉄製でロール状の「版」というものを使います。
この版にインクをつけ、回転させます。
そしてトイレットペーパー状に巻かれた原反をどんどん巻きだしていきます。
原反フィルムに版に押し当てることで、高速に印刷をしていきます。

ちなみにこの版は1色につき1版必要です。
3色のデザインであれば3版分の版代が要るということですね。
版は鉄製で価格も高いため、もし価格を抑えて製作を検討されているのなら、色数を抑えるのもアリです!
 
またグラビア印刷では、版に小さい凹型の穴を空け、その部分にインクを入れて印刷をします。
「凸となっているところにインクを付けて、その凸部分をフィルムに押し付けて印刷をしているんじゃないの?」
と思った方もいるかと思います。
実は凸にしてしまうと、フィルムが伸びてしまい、不良が出てしまうんです!
そのため、グラビア印刷では凹の部分にインクを入れ印刷を行っています。

4.製袋

「製袋」は印刷した原反を袋の形にする作業です。
印刷が終わった段階では、まだ袋の形にはなっていません。筒の状態で底が閉じられていないためです。
 
そのため熱で溶着してポリ袋の底を作ります。
熱で溶着することを「ヒートシール」と言います。
ポリエチレンは熱によって何度でも変形し、冷やすことで固まる、という性質があります。
その性質を利用して接着剤なしで加工ができるんです。

製袋作業

製袋は機械を使い、正確かつ高速に行われます。
これで、反対側を切断するだけで袋の出来上がりです!

 
以上が通常のポリ袋の製作の工程です。

どのようにガゼットを付けていくのか?~先ガゼット・後ガゼットの紹介~

それではガゼット付きのポリ袋の場合は、どの段階でマチ付きになるのでしょうか?
 
実はガゼットを付けるには2つのパターンがあります。

  1. インフレーション形成で付ける場合(先ガゼット)
  2. 製袋で付ける場合(後ガゼット)

の2つです。

先ガゼットと後ガゼットの加工方法とメリット・デメリット

それぞれの加工方法と、ポリ袋の製作においてどんなメリット・デメリットがあるのかを具体的に紹介します!
 

先ガゼットについて

インフレーション形成のなかで、チューブ状に膨らんだフィルムを平らにつぶす工程があるのですが、その平らにつぶす直前に横から器具を当てます。
そうすると器具の形状に沿って、フィルムが内側に織り込まれる仕組みです。

先ガゼットをつける作業

 

先ガゼットの段差部分の印刷

こちらの画像を見てみるとわかるように、マチと重なっている部分が印刷が薄れてしまっています。
印刷よりも先にガゼットが入るので、どうしてもフィルムに段差ができて印刷に影響を及ぼすことがあります。
これが先ガゼットのデメリットです。

先ガゼットのメリット・デメリット
メリット 後でガゼットを入れる工程を省略することにより、製作費用を抑えることができる。
デメリット 印刷よりも先にガゼットを入れることにより、印刷の邪魔をしてしまう。

後ガゼットについて

後ガゼットの場合は、チューブに印刷を行ってからもう一度チューブを膨らまし、舟型で押し当ててガゼットを入れます。
印刷に影響はありませんが、工程が一つ増えるため費用がかかってしまいます。

後ガゼットのメリット・デメリット
メリット 印刷の邪魔をしない。
デメリット 後でガゼットを入れる分製作費用がかかってしまう。

先ガゼットか後ガゼットか、どちらを選ぶ?

では何を基準に先ガゼットor後ガゼットを選べば良いのでしょうか?
すでにお気づきの方もいるかと思いますが、答えは「印刷の仕上がり重要度」です。
 
先に説明した通り先ガゼットは工程上どうしても印刷に影響がでる部分があります。
「少々印刷が崩れてもいい(もしくはガゼットに印刷範囲が被らないデザイン)ので、価格を抑えて安く作りたい!」
という方は先ガゼットをお勧めします。
 
反対に「価格は上がってもいいので、どうしても印刷をきれいに施したい(デザインは変更できない)!」
という方は後ガゼットをお勧めします。

袋のどこにガゼットを付ける?~横ガゼット・底ガゼットの紹介~

先程は先ガゼットと後ガゼットについて説明をしました。
上記は工程の違いでしたね。
 
実は、工程の順番以外にもガゼットには重要なポイントがあるのです。
それは「袋のどこにガゼットを付けるか」ということです。
 
ガゼットを付ける場所としては、以下の2つのパターンがあります。

  1. 横ガゼット
  2. 底ガゼット

両者の違いは、その名の通り袋の横にマチがあるのか、それとも底にマチがあるのかという点です。

横ガゼットと底ガゼットの活用事例

それぞれどのような袋に多く用いられているのかを紹介します!
 
まずは横ガゼット袋についてですが、これはコンビニの袋をイメージしていただければ分かりやすいですね。
コンビニの袋は、横に折り目がついていますよね♪

横マチのレジ袋

 
次に底ガゼットですが、底ガゼットの袋と言えばショルダーバッグです。

底マチのショルダーバッグ

ショルダーバッグとは、肩に紐が掛けられるようなバッグのことです。
学生の頃、水泳の用意を入れたことあるのではないでしょうか?
底にマチがあるので、かさ張るものも余裕をもって入れることができます。
 
これが横ガゼットと底ガゼットの違いです!

横ガゼットと底ガゼットどっちを選ぶ?

「底にマチを付けるのと、横にマチを付けるのとどっちでもいいんじゃないか?何か変わるのだろうか?」
と思った方いらっしゃいますよね。
どちらが適しているのかは、どんな場面で利用するかによって違ってきます!
 
まず横ガゼットは袋が開きやすいため、一度にたくさん物を入れるのに適した形状と言えます。
対して底ガゼットは、そこにマチがついている分袋が自立しやすいため、お弁当やクッキーの箱等のお菓子を入れる袋として重宝される形状になっています。
 
いかがでしょうか?
ガゼットと言ってもいろんな種類があって、面白いですよね♪
それぞれちゃんと意味があるので、是非参考にしていただきたいです!

レレカで製作したガゼット付きポリ袋の実績を紹介します

今までガゼットについて説明してきましたが、実際製作された後のイメージについて気になる方もいらっしゃると思います。
ここからはレレカで製作した実績の一部を紹介していきますね。

食品関係の会社様の底ガゼットポリ袋

まず初めに、こちら!
食品関係の会社様のポリ袋です。

オリジナルサイズで製作した底ガゼット付きポリ袋

形状 手穴タイプ
サイズ 高さ330×幅340×底マチ(50+50)mm
素材 LDPE
色数 1色印刷(両面別柄)

こちらの実績の詳細はこちら

こちらのポリ袋、形状は手穴タイプです。
手穴のポリ袋は街中でもよく見るタイプですね♪
肝心なガゼットは「底ガゼット」です!
そのため、ポリ袋を自立させることができます。
 
印刷は両面別柄印刷で製作しています。
一部生地の色を残してベタ塗りすることで、デザインを表現をしています。
これを「白抜き」と言います。
生地の色で表現するため、1色印刷の料金で製作が可能なんです。
低コストで製作するために非常に工夫が凝らされたデザインですね~!

動物園で使われる先ガゼットポリ袋

次に紹介するのが、宮城県の動物園で利用されるポリ袋です。

厚めのLDPEで製作した先ガゼットのポリ袋

形状 レジ袋タイプ(Uバッグ)
サイズ 高さ400×幅180×横マチ(60+60)mm
素材 LDPE
色数 2色印刷(両面別柄)

袋の形状は「Uバッグ」という、いわゆるレジ袋と同じ形をしています。
こちらは「先ガゼット」で製作しました!
先ガゼットは前に紹介しましたが、マチが折られてできる段差のせいで印刷に影響がでてしまいます。
ですが、今回のポリ袋では綺麗に印刷ができていますね!

先ガゼットの段差部分の印刷

こちらのポリ袋は通常のレジ袋よりも厚めの生地で製作されています。
先ガゼットでも素材や厚みによって、印刷の影響が出たりでなかったりする場合があります。
このポリ袋は印刷へ影響がほとんど出ることなく製作を進めることができました♪
 
片面の印刷には可愛いキツネが描かれ、もう片面は目立つようにアルファベットの印刷が施されています。
こんなかわいいキツネがいたら、ついポリ袋を見てしまいますよね!
注目を浴びる袋であることは間違いありません。

イベントで野菜等を入れる用の先ガゼットポリ袋

最後にこちらのポリ袋を紹介します!
イベントで野菜等を入れる用のポリ袋です。

厚めのLDPEで製作した先ガゼットのポリ袋

形状 レジ袋タイプ(Uバッグ)
サイズ 高さ450×幅220×横マチ(65+65)mm
素材 LDPE(マット加工)
色数 3色印刷

素材はLDPEを使用しておりますが、他のLDPE素材とは一味違う加工がされています。
その名もマットPE加工です!
この加工をすることにより、通常はツルツルテカテカしているLDPEにマット感が出て、滑らかな肌触りとなっています♪
非常に高級感あふれる袋に仕上がっています。
 
そして、こちらは後ガゼットで製作しております。
そのため印刷の影響は全く出ておりません。
綺麗に印刷が施されていて、触った感じも高級感にあふれ、他のポリ袋とは一味違います。
手に取ってみたらすぐにわかるので、渡された方もすぐに気付くと思います!

ガゼット付きポリ袋についてのまとめ

今回はポリ袋のガゼットについて紹介しました!参考になりましたか?
簡単にまとめていきますと

  • ガゼットは「マチ付き」を意味している。
  • ガゼットには「先ガゼット」「後ガゼット」がある。
  • 先ガゼットを選ぶと、印刷に影響が出る可能性があり、後ガゼットを選ぶと印刷に影響は出ないが、製作費用が高くなる。
  • 印刷範囲によっては、先ガゼットでも印刷に影響がない場合がある。
  • さらにガゼットを付ける場所には「横ガゼット」と「底ガゼット」がある
  • 横ガゼットはコンビニのレジ袋でよく用いられ容量が大きく、底ガゼットはショルダーバッグ等で使われ自立するタイプ(※底ガゼットは大きさや、素材の厚みによっては自立しないこともあります。)

といったことを説明させて頂きました。
難しかったでしょうか?
もしガゼットやポリ袋について分かりづらいことばあれば、レレカスタッフにお声がけください!
丁寧にご説明させて頂きますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね♪


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