白印刷は気を付けないと、イメージしていなかった仕上がりになってしまうことがあります。
特に注意が必要なのは、白目も表現をしたキャラクターのいるデザインです。
赤い生地のポリ袋に印刷すると仮定して、仕上がりをイメージしてもらいましょう。 白目のないキャラクターであれば、同じデータを白で印刷しても黒のときと、さほど印象は変わりません。

では、白目のあるキャラクターを同じように印刷するとどうなるでしょう?

これでもおかしくはないのですが、少し違和感がありますね。
白目と黒目が反転しているのが原因だと思われます。 この違和感を拭うには、データをどう修正すればいいのでしょうか。 まずは、データの色を全て反転させてみました。
これで白印刷を行うと、こんな感じです。

顔部分の違和感はなくなりましたが、輪郭が消えたことにより、キャラクターの芯の部分がわかりづらくなってしまいました。
また、キャラクター同士が手をタッチしたときの効果も消えてしまっています。 次は
データの色を反転させたうえで、フチをつけてみました。
このデータで白印刷を行うと……見事!

もともとのイメージと変わらない仕上がりになりました。
目はきれいに表示され、鉛筆の芯のや効果も。
個人的には、フチは少し太めにした方が、輪郭がはっきりするのでおすすめです。 効果線はフチではなく、白い線にしてもすっきりしますね。

お好みで調整してみてください。 フチをつけるときはillustratorの
「アピアランス機能」を使うと便利です。

メニューから「ウィンドウ>アピアランス」を選びます。
フチをつけたい部分をグループ化し、選択したらアピアランスのメニューから「新規線を追加」を選びます。
追加された線を内容、またはグループの下にドラッグし、線の色と太さを調整すればできあがりです。 反転させてフチをつける以外にもうひとつ、
背景を白ベタにする方法もあります。

お好きな形で白ベタを作り、その上にデザインを置くだけ。
仕上がりもイメージしやすく、工程も少なく、簡単です。
- 白目のあるキャラクターを白で印刷するときのデータ作成方法
- データを反転させてフチをつける
- 背景にベタを入れても見やすくなる