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紙袋印刷ブログ

ポリ袋のデータを作ってIllustratorの使い方を覚えよう! 2

グループ化の前に

さて、皆さんには、グループ化の話をする前に知っていただきたいことがあります。
「ベクター(形式)」「パス」「オブジェクト」、といった言葉の意味は分かりますか?
これらは、Illustratorを理解するうえでとても重要な言葉です。
ここを理解していないと、グループ化の話が非常にしづらいのです……。
ですから今回は、「ベクター(形式)」、「パス」、「オブジェクト」の言葉の意味から説明していきます。

 

コンピュータグラフィックス、つまりコンピューターを用いて表現される画像の表現には、いくつか方法があります。
そのうちの一つが、Illustratorで採用されている、「ベクター形式」という方法です。

 

ベクター形式では、画像は座標で表現されます。
座標? なんのこっちゃい。
分かりにくいですよね。
では図で見てみましょう。
丸が描かれています。

 

 

この丸の画像は、実は図のような構成になっています。

上下と左右の4か所に四角いマークがありますね?
この四角のところがポイント(点)のある場所です。そして、ポイントとポイントの間は線で繋がれています。
このそれぞれのポイントの位置は、キャンバス上でX軸(横方向)とY軸(縦方向)のどこにあるのか、ということが丸を描いたときにデータ内に記録されています。
これが、画像が座標で表現されている、ということです。
画像を構成しているポイントや線のことを「パス」と呼びます。

 

この丸が描かれた画像は、拡大しても粗くなりません。
なぜかというと、丸を拡大したときにそれぞれの点がキャンバス上のどこ(x,yの位置)にあるのかを計算し、表現しなおしているからです。

 

 

まとめます。

・Illustratorの画像データはポイントとそれをつなぐ線でできている
・ポイントの位置は座標でデータ内に記録されている
・ポイントや線のことをまとめて「パス」と呼ぶ
・以上のように表現された画像をベクター形式と呼ぶ
・パスでできたパーツを「オブジェクト」と呼ぶ

 

ここまでが前置きです。
長かったですね……。
Illustratorの画像データがどういうものかご理解いただけましたでしょうか?
それでは今回の本題である「グループ化」のお話に進みましょう!

グループ化とは

グループ化とは、別々のオブジェクトを一つのオブジェクトであるかのようにまとめてしまうことです。

 

グループ化の方法について

  1. キーボードでshiftを押しながら黒い矢印(選択ツール)で、グループ化したいオブジェクトを選択
    ※shiftを押すことで複数のオブジェクトが選択できるようになります
  2. Ctrl + G(MACの場合はcommand + G)を押す

 

 

これだけです。
オブジェクトをグループ化しておくと、まとめて移動させたいときやコピーしたいときなどに役に立ちます。
逆にグループ化を解除したい場合はグループ化を解除したいオブジェクトを選択して、Ctrl + shift + Gです。

グループ化したものを個別に編集する

オブジェクトをグループ化しておくと非常に便利なのですが、作業の途中で「この中の一つだけ編集したい!」ということも出てきます。
そのたびにいちいちグループ化を解除して、編集して、もう一回グループ化して……なんてやっていたらとても面倒ですし、時間もかかってしまいますよね。
その際に、グループ化を解除しないまま、それぞれのオブジェクトを編集できる機能があるので、ご紹介します。

 

まず一つ目は、グループ選択ツールを使うことです。
グループ選択ツールとは、いくつかある矢印のツールのうち、白い矢印に+がついているものです。
通常はツールパレットには表示されておらず、白い矢印のみのツールを長押しすると選択できます。
ちょっとややこしいですね。

 

 

これは、グループ化されているオブジェクトのうちの一つのオブジェクトを選択できるツールです。
このツールに切り替えれば、グループ化を解除せずにオブジェクトをひとつだけ選択できます。

 

 

また、もう一度クリックすると、 最初にクリックしたオブジェクトの最初のグループが選択されます。
そしてさらにクリックで2回目のグループ……というように順番にグループが選択されます。

 

 

もう一つは「グループ編集モード」で編集することができます。
選択ツール(黒い矢印)で、選択したいオブジェクトをダブルクリックすると、キャンバスがグループ選択モードに変更されます。
そのあと編集したいオブジェクトを再度選択して、編集します。

 

 

もし、編集したいオブジェクトにグループ化が何重にもかけられている場合は、ダブルクリックごとに後のグループから編集できるようになります。

 

 

グループ化されている、されていないに限らず、オブジェクトの一部分のパスだけを触りたいという場合もあるかと思います。
その場合はダイレクト選択ツールという白い矢印のツールを使ってください。

 

 

このツールはポイントひとつ、線一本(ポイントからポイントの間まで)を選択することができます。
もちろん、shiftを押しながらであれば、複数のパスを選択することができます。

グループ化の注意点

グループ化されたオブジェクトについてはいくつか注意点があります。

 

まずは、レイヤーです。
ばらばらのレイヤーにあるオブジェクトをグループ化した場合、すべてのオブジェクトは一番上のオブジェクトがあるレイヤーに配置されます。
これはグループ化を解除しても、もとのレイヤーには戻りませんのでご注意ください。

 

次に、グループ化されているオブジェクトのうち、一部だけをコピーした場合です。
グループごとコピーする場合は問題ないのですが、ダイレクト選択ツールでオブジェクトを選択しながら、Altを押してオブジェクトをスライドさせると、そのオブジェクトをコピーすることができます。
この場合、コピーしたオブジェクトはもとのオブジェクトと同じグループに属します。

 

まとめ

いかがでしたか?
グループ化と選択ツールについてご存知なかった方は、また一つできることが増えたかと思います。
オブジェクトをグループ化すると、Illustratorでは効率よく作業することができます。
……というか、グループ化ができないと作業効率がものすごく悪くなってしまうというのが正しいかもしれません。
うまくグループ化の機能を使って、効率のいい作業を行ってくださいね!