ポリ袋とは、ポリエチレンやポリプロピレンといったプラスチック素材からできている袋のことです。
ここでは、ショップ袋やレジ袋として使用されることが多いポリエチレンについて、「LDPE」「HDPE」「梨地風」といった3種類の素材が持つ特徴について解説します。
ポリ袋やビニール袋には、他にも様々な材質のものがありますが、レジ袋やショップ袋・持ち帰り袋を検討する際には、LDPE・HDPE・梨地風がおすすめです。
それぞれの特徴を確認して、用途に合った素材を選びましょう。
ポリ袋の主な形状について、加工法を踏まえた上で、自分の使い道に合ったものを選択しましょう。
「ガゼット袋」とは、マチが付いた形状の袋を指します。
マチが付いていることにより、作りが立体的で、より多くのものを袋に入れられる点が、ガゼット袋の特徴です。
マチの付けられ方には、「横ガゼットタイプ」と「底ガゼットタイプ」の2種類があります。
種類 | 特徴 |
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横ガゼットタイプ |
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底ガゼットタイプ |
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ガゼット袋はマチが付いているため、袋に多くのものを入れたい方や、箱など厚みのある直方体形状の物品を入れたい方におすすめです。
「サイドシール袋」は、1枚のプラスチックフィルムを半分に折り、一定の幅で切断しながら熱で圧着する方法によって作られる袋です。
そのため、シートの接着位置が袋の両サイド、折り返し部分が底となります。多くの場合、OPP(2軸延伸ポリプロピレン)やCPP(無延伸ポリプロピレン)といった、透明度の高いプラスチックが使用されています。カタログなどの冊子・ダイレクトメールの包装フィルムとして用いられることが多い傾向です。
「ボトムシール袋」とは、筒状のフラットフィルムを、指定幅で熱圧着した後に下側を切断して作られる袋です。
シートの接着位置が袋の底、折り返し部分が両サイドとなります。
生産する際の工程が他の形状よりも少なく、速く作ることができるため、製造コストを抑えることができます。
米袋や肥料袋など、簡易包装で十分なものの包装用として利用されることが多く、ポリエチレンやポリプロピレンなどといった素材で作られることが一般的です。
ポリ袋を選ぶ際は、素材だけではなく、ポリ袋全体の形状について目的に合ったものを選ぶことが大切です。
袋の使い方以外に、製造したい枚数や金額の目安も考えた上で、選ばなければなりません。
ここでは、以下に挙げた代表的な3種類の形状について、紹介します。
形状の特徴とともに、製造業者に依頼した場合の価格相場を確認して、自分の作りたいポリ袋をイメージしましょう。
「手穴袋」とは、袋の上側中央に開けた小判型の穴に手を通すことができる構造の袋を指します。穴あけ加工だけで持ち手を作れるため、形状がシンプルでデザインしやすく、コストを抑えることが可能です。頑丈で持ちやすいことも特徴といえます。
■手穴袋の価格相場と利用シーン | |
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価格相場 (500枚作製した場合の1枚あたりの単価) |
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一般的な最小ロット (製造数) |
100枚~ |
利用が想定されるシーン |
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「レジ袋」とは、スーパー・コンビニのレジ袋や、地方自治体の指定ごみ袋などによく利用される形状の袋です。
引っ張りに対して強度が高く、薄くて軽量という性質があるため、多くの商品を入れることができます。
最小ロットは他の形状と比べて多めですが、その分購入する際の単価は抑えられるというメリットがあります。
■レジ袋の価格相場と利用シーン | |
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価格相場 (1,000枚作製した場合の1枚あたりの単価) |
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一般的な最小ロット (製造数) |
1,000枚~ |
利用が想定されるシーン | スーパーやコンビニなどのレジ袋 |
「ショルダー・巾着」とは、ポリ袋に付けられたひもを引っ張ることで、袋の口を閉じられるタイプの袋です。
ひもを肩にかけられるタイプを「ショルダー袋」、肩にかけられないタイプを「巾着袋」とよびます。
他の形状と比較して製造工程が多く、コストが高くなりがちです。
しかし、頑丈で機能性が高いため、イベントなどで配布した後に再利用できます。
再利用による宣伝効果を狙えるため、袋を広告として利用したいと考えている方は、ぜひ検討してください。
■ショルダー・巾着の価格相場と利用シーン | |
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価格相場 (500枚作製した場合の1枚あたりの単価) |
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一般的な最小ロット (製造数) |
100枚~ |
利用が想定されるシーン |
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ポリ袋は、主にポリエチレンやポリプロピレンから作られるプラスチック製の袋を指します。
ポリ袋の素材や形状には、様々な種類があります。用途や必要な枚数・予算などに合わせて自分が必要とするポリ袋の素材・形状などの種類を選ぶことが大切です。
ポリ袋は大量に生産することで、1枚あたりの製造単価が安くなります。
ただし、必要量を大幅に超えて発注すると、保管費用や処分費用といった製造費用以外のコストが余分にかかってしまう恐れがあるため、注意してください。
必要な枚数や保管場所のことを考慮した上で、目的に応じたオリジナルのポリ袋を製造しましょう。