スーパーやコンビニなどで買い物をした際に、購入したものを入れる袋としてレジ袋を利用する方も多いでしょう。しかし、買い物から帰り、買い物袋としての役目が終われば、レジ袋を捨ててしまうという方もいるのではないでしょうか。「何かに使えるかも」と思ってレジ袋をとっておいたものの、使わないまま放置していることも珍しくありません。
すぐに捨てられてしまったり、何となく保管されていたりしがちなレジ袋ですが、アイデア次第では様々な使い道があります。
これから紹介する日常での活用術や、オシャレなものに変身させるアイデアを確認し、レジ袋を上手に再利用しましょう。
レジ袋には、適度な大きさで水に濡れても破れず、油にも比較的強いという特徴があります。使い終わったレジ袋は、汚れても心置きなく捨てられる点もメリットの1つです。
では、このような特徴・メリットを利用したレジ袋の活用術には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、レジ袋を、家事や育児といった暮らしの中で再利用する7つの方法を紹介します。
レジ袋は、強度が高く水にも強いため、至るところでゴミ袋として使用できます。
■使用例
レジ袋をただ単にプラスチックのゴミとして捨てることは、非常にもったいないことです。「ゴミをまとめる」「ニオイや汚れが漏れるのを防ぐ」というように、もう一度役立ててから捨てるようにしましょう。
シンクやシンク下、お風呂の排水口、トイレなど、素手で触れたくない場所を掃除する機会は多くあります。
レジ袋は、汚れが多い場所の掃除の際に、ゴム手袋の代わりとして利用することが可能です。掃除の後は心置きなく捨てることができ、衛生的に優れているという点もメリットの1つといえるでしょう。
一般的に利用されているレジ袋の多くは、ポリエチレンという素材から作られています。ポリエチレンは、油脂を吸着する性質があるため、油とりとしても活用が可能です。
■使用例
レジ袋は、油の汚れ落としに効果がある掃除用具の1つです。汚れの度合いに応じて、洗剤も適宜使用すると、効率よく油汚れが落ちるためおすすめです。
レジ袋は、簡易的な保存容器としても再利用することができます。カット前の野菜や果物など食料品の保存や、外用のおもちゃを家の中で保管するときなどに利用しましょう。汚れても簡単に捨てられるため、保存容器を洗浄する手間もかかりません。
飲料や調味料などのペットボトルに付いているキャップ部分を、ボトルから切り取ってレジ袋に装着すれば、さらに優秀な保存容器となります。米や豆など、ストック食材の自宅保存にいかがでしょうか。
「自転車のサドルが雨で濡れていて、すぐに使えなかった」「ベランダに置いているサンダルが濡れていることに気づかず、サンダルを履いてしまった」といった経験はないでしょうか。屋外で保管するものは、雨による水濡れや、砂埃などによる汚れがどうしても付いてしまいます。
レジ袋は、雨による水濡れや砂埃などの汚れ防止のカバーとして使用可能です。使用していないときはレジ袋をかけておき、使用する際のみ外せば、自転車のサドルやサンダルの劣化スピードを遅らせることも期待できます。
宅配便で物を送る機会が多い方や、引っ越しをする予定がある方には、物を収納する際に生じるスペースを埋める「緩衝材」として、レジ袋を利用することもおすすめです。レジ袋の大きさや丸め方によって、様々な形状・大きさの空きスペースに対応できるため、大活躍するでしょう。
レジ袋を破いたり切ったりしていなければ、緩衝材として使用した後も、他の用途にリユースできます。環境にも優しい緩衝材といえるでしょう。
「デザインが素敵で、捨てるにはもったいない」と感じたレジ袋があれば、簡単な手作りトートバッグの作製にチャレンジしてみましょう。
新品のゴミ袋(ポリエチレン製)と気泡緩衝材を重ねた物の上に、様々な形に切ったレジ袋をパッチワークのように組み、アイロンで端部分を圧着すれば、とてもおしゃれなバッグの完成です。お金がかからない上に頑丈で水に濡れても問題ないため、エコバッグとしての使い勝手も良好です。
赤ちゃんのおむつを替えようと思ったタイミングで、ストックが切れてしまっていた場合にも、レジ袋は活躍します。清潔なレジ袋とタオル、ハサミで簡易的な赤ちゃん用おむつを作ることが可能です。
■レジ袋を利用した簡易おむつの作り方
災害時や外出時など、新しいおむつが手元にない場合に重宝する方法です。小さな子どもがいる子育て世代の方は、ぜひ覚えておきましょう。
レジ袋は、ゴミ袋や手袋、さらには緊急時のおむつの代用品としても活用できることを紹介しました。どの方法も生活に役立つアイデアですが、「使い捨てにせず、もっとオシャレに再利用したい」と考える方もいるのではないでしょうか。
ここからは、さらに上級者向けのレジ袋の活用術について解説します。実例を踏まえてレジ袋をオシャレにアレンジし、生活に取り入れてみましょう。
「部屋の雰囲気を少し変えたい」と思っている方におすすめのアイデアとして、レジ袋をランプカバーにする方法が挙げられます。複数のレジ袋を束ねてボール状にすれば見栄えがよく、タンポポの綿毛のようにかわいらしい印象のランプカバーの完成です。
やわらかい雰囲気のインテリアを楽しみたい方は、ぜひお試しください。
レジ袋を縦に畳んだものを編み込んでいけば、コストをかけずにバスケットを作ることができます。レジ袋は軽量で水に強く、頑丈であるため、様々なシーンで活躍するでしょう。レジ袋の数によって、バスケットの形や大きさを変えられることも嬉しいポイントです。
レジ袋をひも状に細く切り、かぎ針などを使ってビニール製のコースターを編むことも可能です。頑丈で水洗いができるため、衛生面も安心して使用できるでしょう。様々な色・デザインで作ったお気に入りのコースターを、カフェタイムとともに楽しんでください。
レジ袋のひもが余れば、ブレスレットやペット用のリードを編むこともおすすめです。
バスケットやコースターを応用すれば、レジ袋でサンダルを編むことも可能です。レジ袋の網目から水が抜けやすいため、ベランダ用や勝手口用のサンダルとして屋外に置いておいても安心して使用できます。
使用するレジ袋の色や編み方を工夫し、自分だけのサンダルを作りましょう。
レジ袋は日常生活だけでなく、地震や台風といった災害時にも役に立つアイテムです。前述のように、レジ袋は水に強く保温効果が高いという特徴があります。このような特徴から、体温を保つための簡易的な防寒着やレインコートとしても活躍します。
大きいサイズのレジ袋を複数枚準備しておき、セロハンテープなどで貼り合わせて使用しましょう。穴が開いてしまったら、セロハンテープなどで補強しながら使えます。
また、レジ袋は緊急時の自炊・食事の際にも活用可能です。レジ袋に米と分量に合った水を入れ、袋の口を閉じて鍋で茹でれば、ご飯が炊きあがります。炊飯後は袋を開けてそのまま食べられるため、お皿を洗う水も節約可能です。
バケツの代用品としても重宝するでしょう。
このように、レジ袋は防災グッズとしても大活躍します。もしもの状況に備えて、防災用品の中にレジ袋をいくつか準備し、家庭で備蓄しておきましょう。