
ポリ袋で最も一般的な印刷方法はグラビア印刷です。
レレカでもポリ袋のHDPE、LDPE、梨地風生地への印刷は、基本的にこのグラビア印刷で対応しています。
グラビア印刷は、袋に馴染むような印刷の仕上がりです。
フルカラー印刷も可能で、デザインの再現度も高いため複雑なデザインでも対応することができます。
グラビア印刷はではシリンダーと呼ばれる版を製版し、印刷を行います。
版は1色につき1版必要です。
ですので、基本的には1色の印刷なら1版、フルカラーなら4版が必要になります。
その分版代が掛かりますので、小ロットよりは大ロットに向いた印刷方法と言えるでしょう。
グラビア印刷は凹版印刷と呼ばれる印刷方法に分類されます。
版に作られた凹みの深さや体面積を変えることにより濃淡を表現します。
これによりグラビア印刷では写真やグラデーションの表現も可能です。
さらに印刷にこだわりたい方は、インクを特殊インクに変えると、LDPEにはマット印刷でつやを抑えた印刷を施すこともできます。
ただ、デザインによっては「版ずれ」という現象が起こることがあります。
版ずれとは、複数の色を重ねて印刷する際に重ね合わせた版がずれてしまい、デザインにブレが生じることです。
ポリ袋の素材は表面がツルツルとして滑りやすく、インクも乾きにくいため印刷時のトラブルが多い商品といえます。
美しい印刷には刷り手の技術力が大きく関係します。職人さんは何年もの修行が必要な大変なお仕事で、色の調整は全て手作業。
職人さんの手と目でポリ袋の印刷は支えられています。
グラビア印刷のメリット
- 単色刷りからフルカラーまで印刷可能。
- 袋に馴染むような仕上がりで印刷が綺麗にのります。
グラビア印刷のデメリット
- 2色以上の印刷の場合は、版ずれをおこすことがある。
- 版の値段が高く、小ロット印刷では単価が高くなる。