便利なポリショルダーバッグは、どのような仕様で作られることが多いのでしょうか?
少し専門的な話になる部分もありますが、わかりやすく説明できるよう努めます!
ポリショルダーバッグの生地・素材について
まずポリショルダーバッグの色は白色が多いですね!
白色と言っても、ポリ袋の場合は正しくは「乳白色」と呼ばれることが多いです。
乳白色は比較的安く作れるうえ、印刷が綺麗に映えるのが人気の理由です。
また、ポリショルダーバッグの素材は、一般的に「LDPE」という素材が多いです。
こちらは、よくアパレルショップのショッパーとして使用される素材です。
つるつるして、伸びのある素材なんです。
ポリ袋の素材には、他にもコンビニやスーパーのレジ袋に使われる「HDPE」や商品のラッピングに使われる「OPP」などがあります。
そのなかでも何故、ポリショルダーバッグにはLDPEが使われるのでしょうか?
ここで想像して頂きたいのですが、ポリショルダーバッグは開口部の部分を紐で締めることで肩掛けを可能にします。
その際、HDPEやOPPのような固い素材だと「シャカシャカシャカシャカ!」「バリバリバリバリ!」と音が鳴りますし、締めた後の、跡がつきやすいんです!
ここで柔らかく伸びのある素材であるLDPEの登場です。
LDPEならスムーズに開口部を閉めることができますし、他の2つの素材よりも跡が付きにくく、開閉の多いポリショルダーバッグに最適なのです。
LDPE以外に、ポリショルダーバッグと合う素材はないのか?というと……あります!
それは「梨地」という素材です。
こちらは簡単に言うとLDPEの伸び+表面にマット感のある素材です。
コスメや高級感のあるラッピングをする際によく使われています。
梨地も柔らかい素材のためポリショルダーバッグと相性がいいですが、製作コストがあがってしまうので、やはりLDPEのほうが人気です。
紐を通す部分に付いている「ハトメ」について
ポリショルダーバッグは紐を通す部分に「ハトメ」という部品がついています。
ハトメとは、輪の形をした金具のことです。
この輪に紐を通します。
ハトメを付けることで、紐の穴が広がってしまわないように強化しているのです。
またポリショルダーバッグ以外にも高級感を持たせたり、アクセントとして紙袋の紐穴にも使用されることがあります。
ちなみに豆知識ですが、ハトメの由来は「鳩目」、つまり鳩の目に似ているところからきているそうです。
彼氏彼女、またはご友人と一緒に見かけた際は、是非このハトメ雑学を披露してくださいね!