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皆さんは「ガゼット」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
どこかの工場にポリ袋の製作の相談をしたときに、「後ガゼットか先ガゼットかどちらにしますか?」と聞かれたことがあるという方がいらっしゃるかもしれません。
この「ガゼット」とは、袋のマチを意味します!
また、ポリ袋以外の袋でもマチのことはガゼットと呼んでいます。
さて、このガゼットをきちんと理解していないと、「仕上がりが思っていたのとちがう…」ということになりかねません!
ということで、この「ガゼット」について詳しく説明していきます。
ぜひこ、ポリ袋を依頼する際に活かしていただければと思います。
まず、ポリ袋の製作工程で「ガゼット」はどのように付けられるのでしょうか?
この流れがわかっていると、以後紹介していく内容がわかりやすくなるので、より理解を深めたい方はぜひご覧ください。
ポリ袋を製作する工程は以下のようになります。
それぞれについて詳しく説明します。
ポリ袋が何からできているのか、皆さんはご存知ですか?
米粒みたいな原料になります。
こちらはポリエチレン樹脂の粒なんです!
この粒が工程を経て、最後には袋になるなんて不思議ですよね。
ポリエチレン樹脂は国内製のものから海外製のものまでたくさんの種類がありますが、用途により使い分けられています。
さて、この粒がどのように袋になるのか?
「押出機」という機械を使い、風船のように膨らませ、うす〜く伸ばします!
この作業を「インフレーション形成」といいます。
ポリエチレンの樹脂は熱と圧力で溶け、「ダイ」と呼ばれるところからチューブ状になって出てきます!
空気を入れて風船のように膨らませることで、薄いフィルム状になります。
ちなみに、膨らませたときの幅がそのままポリ袋の横幅です。
冷ましたあとに、平たくつぶし、トイレットペーパのように巻き取って「原反」にします。
ちなみに、ポリ袋の厚みもインフレーション形成の際に、樹脂の量と巻き取る速度によって調整します。
樹脂を少なくした場合は、もちろん薄くなります。
グラビア印刷では鉄製でロール状の「版」というものを使います。
この版にインクをつけ、回転させます。
そこに原反をどんどん巻きだしていくことで、印刷をしていきます。
ちなみにこの版は1色につき1つの版が必要になります。
つまり、3色を使ったデザインであれば、3つの版がいるということです。
版は鉄製で、作るのにコストもかかります。そのため、もしポリ袋の制作費を抑えてたいとお考えなら、色数はなるべく少なくしましょう!
グラビア印刷は、凹型の穴を作り、その部分にインクを入れて印刷をします。
「凸となっているところにインクを付けて、フィルムに印刷をしているんじゃないの?」と思った方もいるかと思います。
実は凸にしてしまうと、フィルムが伸びてしまい、不良が出てしまうんです!
そのため、グラビア印刷は凹型の版なのです。
「製袋」は印刷を終えた原反を袋の形にする作業です。
印刷が終わった段階では、まだ袋にはなっていません。筒型で底が閉じられていない状態。
そのため、底を熱で溶着して袋にします。
この熱で溶着することを「ヒートシール」といいます。
ポリエチレンは熱によって変形し、冷やすことで固まるため、その性質を活かして加工をしています。
製袋は機械を使い、正確かつ高速に行われます。
切断をするだけで袋ができあがります!
以上がポリ袋の製作の工程です。
製造工程のどの段階でガゼット付きになるのでしょうか?
実はガゼットを付けるには2つのパターンがあります。
の2つです。
それぞれの加工方法と、どんなメリットとデメリットがあるのかを具体的に紹介します!
インフレーション形成のなかで、チューブ状に膨らんだフィルムを平らにつぶす工程があるのですが、その平らにつぶす直前に横から器具を当てます。
そうすると器具の形状に沿って、フィルムが内側に織り込まれます。
こちらの画像を見てみるとわかるように、マチと重なっている部分の印刷が薄くなっています。
先にマチを作るので、どうしてもフィルムに段差ができて印刷に影響を及ぼすことがあります。
メリット | 先にガゼットを入れるので、製作費を抑えることができる。 |
---|---|
デメリット | 印刷の邪魔をしてしまう。 |
後ガゼットの場合は、印刷を行ってからもう一度形成を行い、舟型で押し当ててガゼットを入れます。
印刷に影響はありませんが、工程が一つ増えるため費用がかかってしまいます。
メリット | 印刷部分に影響しない。 |
---|---|
デメリット | 後でガゼットを入れる分、製作費がかかってしまう。 |
では、何を基準に先ガゼットと後ガゼットを選べば良いのでしょうか?
答えは「印刷の仕上がり」です。
先ガゼットは工程上、どうしても印刷に影響がでてしまいます。
「少々なら印刷に影響が出ても構わない(もしくはガゼットに印刷範囲が被らないデザイン)ので、価格を抑えたい」という方は先ガゼットでもよいのですが、「どうしても印刷をきれいに施したい」という方は後ガゼットにしましょう。
実は、順番以外にもガゼットには重要なポイントがあるのです。
それは、袋のどこにガゼットを付けるか。
ガゼットを付ける場所は、2つあります。
それぞれのちがいは、横にマチを入れるのか、それとも底にマチがあるのかという点です。
それぞれがどのような袋に用いられているのかを紹介します!
まずは横ガゼット袋についてですが、コンビニやスーパーの袋で目にする機会が多いのではないでしょうか?
横に折り目がついていますよね♪
次に、底ガゼットはショルダーバッグ。
ショルダーバッグとは、紐を肩にかけるバッグです。
学生のころ、水泳の用意を入れて学校へ持っていったことあるのではないでしょうか?
底にマチがあるので、かさ張るものであっても入れることができます。
これが横ガゼットと底ガゼットの違いです!
「底にマチを付けるのと横にマチを付けるのでは、何か変わるのだろうか?」と思った方いらっしゃいますよね。
どちらが適しているのかは、どんな場面で袋を使うかによって変わってきます!
まず、横ガゼットは袋が全体的に大きく開くため、たくさん物を入れるのに適した形状です。
対して、底ガゼットは底が広いため、お弁当箱などを入れる袋として重宝されます。
ポリ袋を依頼する際にどちらのガゼットを選ぶべきか、ぜひ参考にしてくださいね!
ここからはレレカで製作した実績の一部を紹介していきますね。
まず初めは、こちら!
こちらのポリ袋は手穴タイプです。
街中でもよく見るタイプですね♪
ガゼットは「底ガゼット」です!
印刷は両面別柄で製作しています。
形状 | レジ袋タイプ(Uバッグ) |
---|---|
サイズ | 高さ400×幅180×横マチ(60+60)mm |
素材 | LDPE |
色数 | 2色印刷(両面別柄) |
袋の形状は「Uバッグ」という、いわゆるレジ袋と同じ形をしています。
こちらは「先ガゼット」で製作しました!
こちらのポリ袋は通常のレジ袋よりも厚めの生地で製作されています。
先ガゼットでも素材や厚みによっては、印刷に影響が出ない場合もあります。
このポリ袋は影響がほとんど出ることなく、製作を進めることができました♪
形状 | レジ袋タイプ(Uバッグ) |
---|---|
サイズ | 高さ450×幅220×横マチ(65+65)mm |
素材 | LDPE(マット加工) |
色数 | 3色印刷 |
素材はLDPEを使用しておりますが、他のLDPE素材とは異なる加工がされています。
その名もマットPE加工!
通常はツルツルしているLDPEに加工を施すことで、つや消しのマットな風合いとなり、滑らかな肌触りにもなります♪
非常に高級感あふれる袋に仕上がっています。
そして、こちらは後ガゼットで製作しております。
今回はポリ袋のガゼットについて紹介しました! 参考になりましたか?
簡単にまとめていきますと
といったことを説明させていただきました。
もし、ご自身の作りたいポリ袋は先か後か、横か底かで迷われた場合は、レレカスタッフまでお声がけください! ご説明させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね♪