製造工程のどの段階でガゼット付きになるのでしょうか?
実はガゼットを付けるには2つのパターンがあります。
- インフレーション形成で付ける場合(先ガゼット)
- 製袋で付ける場合(後ガゼット)
の2つです。
先ガゼットと後ガゼットの加工方法と、それぞれのメリット・デメリット
それぞれの加工方法と、どんなメリットとデメリットがあるのかを具体的に紹介します!
先ガゼットについて
インフレーション形成のなかで、チューブ状に膨らんだフィルムを平らにつぶす工程があるのですが、その平らにつぶす直前に横から器具を当てます。
そうすると器具の形状に沿って、フィルムが内側に織り込まれます。
こちらの画像を見てみるとわかるように、マチと重なっている部分の印刷が薄くなっています。
先にマチを作るので、どうしてもフィルムに段差ができて印刷に影響を及ぼすことがあります。
- 先ガゼットのメリット・デメリット
メリット | 先にガゼットを入れるので、製作費を抑えることができる。 |
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デメリット | 印刷の邪魔をしてしまう。 |
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後ガゼットについて
後ガゼットの場合は、印刷を行ってからもう一度形成を行い、舟型で押し当ててガゼットを入れます。
印刷に影響はありませんが、工程が一つ増えるため費用がかかってしまいます。
- 後ガゼットのメリット・デメリット
メリット | 印刷部分に影響しない。 |
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デメリット | 後でガゼットを入れる分、製作費がかかってしまう。 |
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先ガゼットか後ガゼットか、どちらを選ぶ?
では、何を基準に先ガゼットと後ガゼットを選べば良いのでしょうか?
答えは「印刷の仕上がり」です。
先ガゼットは工程上、どうしても印刷に影響がでてしまいます。
「少々なら印刷に影響が出ても構わない(もしくはガゼットに印刷範囲が被らないデザイン)ので、価格を抑えたい」という方は先ガゼットでもよいのですが、「どうしても印刷をきれいに施したい」という方は後ガゼットにしましょう。